看取りの相談。

夕べ、深夜バスに乗った兄が、今朝ついた。
朝食をとって、一緒にお墓参りをしてから、病院へ。
着くと、母が待ちかねていました。
「銀行でお金を出してきて・・・」
いきなりそんなことを言い始めるので、おかしいなと思いつつ。

よく聞いたら、もう、今日のうちに、安楽死をお願いする、
そのためにお金がいるかも、と思ったらしい。

そんなことは、誰も受けてくれない、兄がそう言って説得。

兄とYちゃんとともに、先生の話を聞く。
1月にはじめてこの病院に入った時からの経緯を、
丁寧に説明してくれました。

あのときは、処置をして早く家に帰る事を目標としたが、
今は、とにかく痛みや苦しみを取る事を第一義に。
それと、この2週間の落ち込みようは急速であると。
そうすると、この後の成り行きも、今日明日の様子で決まってくると。
もうひとつ、痛みと息苦しさ緩和のために、
皮下注射以外に、点滴による投薬も併用して、
より強い緩和も行なって行くと。

つまり、より強い緩和=眠ったままに・・・
と、死に近くなる、そういうことです。

しかし、今日の母は、この2日間口にしなかった食事にも
一口二口食べてくれたし、
やはり、兄が来て、私がいて、
誰かが一緒だと、食べる気になるらしい。

そして、うとうと状態ではなく、覚醒状態で昼間を過ごせた。
この様子だと、今日明日どころか、1週間は、まず異常なしだと思われる。
でも、これからは、1週1週、様子を見て行かなければならない、
そう言われた。
特に、
食事を取らない。
眠る事が増えている。
ベッドに横たわったまま。
生に対する執着が薄れている。
この四つの要素すべてが、母の今の状態で、
これらは、死期に結びつくキーとなるものだそう。

先生の話を聞きながら、
母の胸の写真やCTを見せられて、
どんどん浸食していく癌細胞の様子を目の当たりにした私は、
真っ白になって、話も聞けなくなり、ぽろぽろ。

気がつくと、私たち3人とも、鼻をすすっており、
A先生も、Y看護士さんも、なんだか目が赤くなっていた。

1日過ごして、兄は8時の深夜バスで帰って行きました。
お疲れさまでした。