遺言。

「喧嘩するのはいいけど、長いのはあかんよ。
Yちゃん、Hのことたのんだよ。」
十日ほど前、まだ病院にいるときに、相方のYちゃんにこう言った。
私には、しっかりしないといけない、と言った。
私は、思わず、まだそんなん言うの早い!と言った。
思えば、これは遺言みたいなもので、
こういうときには、しっかりと受け止めなければいけないらしい。
Yちゃんは、「わかりました!」とはっきり受け止めてくれていた。

それから十日。
昨日は、私と2人きりで、
「お前は、H実らしく、ちゃんと生きて、
ご近所でも、ちゃんと認められるように、
会社へも、きちんとして行って、
しっかりと生きて、しっかりと生きて…しっかりと生きて…
一緒に、幸せになろうね。。。」
そんなことを言った。
これも、遺言みたいな言葉でした。
私も、
「私を生んでくれて、育ててくれて、ありがとう。」
「そういってくれると、うれしい…」
まるで、ドラマのようなやり取りだったなぁと、後で思う。

まだ、これが最後ではないはずですが、
意識がはっきりしているときに、
言葉が聞けてよかったと思う。