洗浄。

今日もF看護師が来てくれて、身体拭き、口内洗浄、
投与薬の追加に加えて、今日は点滴をしてくれた。
これで、口に食べ物や水が入ってない現状でも体力温存できるという。
夕べ、レンドルミンを入れたからか、今日は朝から眠ったままで、
これらの処置も、ほとんど眠った状態だった。
午後からもほとんど眠ったままで、
15時、17時に、ぱちっと目が覚めては、
起き上がりたいという。
ベッドの上で起き上がらせてしばらくすると、
痛い!と言うので、また横になる。
話しかけても、まともに答えるのだが、視点が定まらない感じ。
そしてまた眠りに落ちていく。

こんな状態でも、耳は冴えていて、私たちがしゃべってるのも分かっていると言う。
内容までは理解してないかもしれないが、誰が何かを言ってることはわかっているという。

従姉妹のHちゃんが、母を見ては「足が冷たい」だの「舌が巻き込んでる。これは悪いのとちがう?」みたいなことを、
母のベッドサイドで言う。
私は、感覚的に、余計なことをいうなぁと思ってたら、
F看護師いわく、あのようなことは、患者の側では言ってほしくないと。
ぜんぶ聞こえているのだから。

目を覚ます度に、正気な母を感じるのだが、やはり痛がったり、震度がったりするので、
結局レスキュー(痛み止めの追加)をしたり、
眠剤を飲ませたりせざるを得ない。
少しでも話がしたい。
でも、楽にさせてあげたい。
昨日、S先生と約束した。
楽にさせてあげる方向でいきましょうと。

あと何日?
早く逝かれてしまうのは辛いが、
苦しみを長続きさせるのも、また辛い。